ホワイトサンズ国立公園とは?
ホワイトサンズは、アメリカ合衆国ニューメキシコ州に位置する壮大な砂漠の楽園。
ここは、世界最大の石膏砂の砂丘が広がる場所として知られ、その美しさと独特の景観で多くの観光客を魅了しています。
そんなホワイトサンズ国立公園を解説します。
ホワイトサンズ 北米最古の足跡発見!
「Science」誌の研究によれば、ホワイトサンズ国立公園の人類の足跡は2万3000年~2万1000年前のもので、米大陸の人類の最古の証拠の一つとされています。
また、人類が正確にはいつ米大陸に住み着いたのかについては、1世紀近くにわたって激しい論争が繰り広げられており、最近では多くの科学者が、1万3000年前より前ではないという説を支持するようになっていたとされています。
この発見は、人類が北米に住み着いた時期についての議論に終止符を打つことはできませんが、人類が北米に住み着いた時期についての新たな情報となるでしょう。
この発見は、人類が北米に住み着いた時期についての研究を進める上で、重要な手掛かりとなることが期待されています。
ホワイトサンズは真っ白な砂丘地帯
ホワイトサンズは、その名の通り真っ白な砂が広がる景観が特徴です。
この白い砂の主成分は「硫酸カルシウム」という鉱物で、一般的な砂漠の砂とは異なり、シリカ(石英)ではありません。
この地域はかつて古代の湖であり、時間とともに湖が乾燥し、残された硫酸カルシウムが風化や物理的な作用によって微細な粒子になり、砂として堆積したと考えられています。
ホワイトサンズの砂は、その成分の特性上、非常に柔らかく、手触りはサラサラとしています。
また、硫酸カルシウムは水に溶けやすい性質を持っているため、雨が降ると一時的に砂の表面が固まることがあります。
しかし、乾燥すると再び柔らかな砂となります。
この白い砂は太陽の強い光を反射するため、他の砂漠地帯と比べても表面温度が低く、裸足で歩くことができるのも特徴の一つです。
ホワイトサンズ 行き方とアクセス方法
ホワイトサンズに近い主要な空港としては、エルパソ国際空港(El Paso International Airport)やアルバカーキ国際空港(Albuquerque International Sunport)が挙げられます。
日本の主要空港(成田、羽田、関空など)からこれらの空港への直行便は少ないため、ロサンゼルスやダラス、デンバーなどの大都市を経由して乗り継ぎをすることが一般的です。
また、エルパソ国際空港やアルバカーキ国際空港からホワイトサンズまでは公共交通機関が無いため、レンタカーを利用しましょう。
ホワイトサンズの気温・気候
春季(3月~5月):日中の平均気温が24℃、夜間の平均気温が4℃で、時折強風が吹くことが特徴です。
夏季(6月~8月):日中の平均気温が35℃に達し、過去には38℃以上まで上昇した日も。ただし、夏の早朝や夜は10~18℃と涼しいです。
秋季(9月~11月):日中の平均気温が27℃、夜間の平均気温が4℃と、昼夜の気温差が感じられます。
冬季(12月~2月):日中の平均気温が16℃で、夜間は冷え込み、-5℃まで下がることも。雪は少ないものの、過去には大雪が観測されたことも。
6月の初めから9月の終わりまでが雨季で、雨が降る可能性が高まります。
特に過ごしやすい時期は、3月~5月や9月~10月の温暖な季節。
夏の日中は、強い日差しと白い砂の反射により、実際の気温よりも暑く感じることがあるので、注意が必要です。
ホワイトサンズの多様なアクティビティ
ホワイトサンズでは、砂丘を滑り降りるサンドスレッディングや、砂漠の中を歩くハイキングなど、様々なアクティビティを体験することができます。
また、夜には星空観察ツアーも開催され、砂漠の真ん中での星空は格別です。
まとめ
ホワイトサンズ国立公園の要点を以下にまとめます。
- ホワイトサンズはニューメキシコ州にある石膏砂の砂丘が特徴の砂漠地帯
- 2万3000年~2万1000年前の人類の足跡が発見され、北米における人類の最古の証拠の一つ
- 白い砂の成分は硫酸カルシウムで、古代の湖が乾燥してできたとされる
- 硫酸カルシウムの砂は柔らかく、雨が降ると固まるが乾燥すると再び柔らかくなる
- エルパソ国際空港やアルバカーキ国際空港からのアクセスはレンタカーが推奨
- 昼夜の気温差が大きく、特に春と秋が過ごしやすい
- 6月から9月は雨季で、雨が降る可能性が高い
- 3月~5月や9月~10月は特に過ごしやすい時期
- 砂丘を滑り降りるサンドスレッディングや星空観察ツアーなどのアクティビティが楽しめる